税理士の仕事とは?
私が税理士という仕事を知り、資格取得を目指したのは2005年頃になります。25歳頃でしたが、それまでは税理士という言葉も知りませんでした(単なる世間知らずなのでしょうが・・・)。
一般の方も税理士という職業は知っていると思いますが、実際にどういう仕事をしているかは知らない方も多いと思います。
そこで税理士はどういう仕事をしているのか?今の税理士に求められるものとは何かについて考えてみます。
税理士という言葉も知らなかった営業時代
私は、一般的なサラリーマン家庭で育ち、大学卒業後は営業職として働きました。25歳の時に税理士資格を知り資格取得を目指しましたが、そのときはまだ税務や会計のスペシャリストぐらいのイメージで、実際に税理士がどういう仕事をするのかは全然知りませんでした。
実家が税理士業であったり、会社経営をされていて普段から税理士と接している方は別として、世間一般の方の税理士に対するイメージは「税金の計算をする人でしょ」くらいだと思います。
ちなみに、日本税理士会連合会のホームページでは税理士の仕事について
・税務代理 ・税務書類の作成 ・税務相談などが記載されています。 (参考)https://www.nichizeiren.or.jp/cpta/about/
税理士業界の現在
日本税理士会連合会によると全国の税理士は令和4年3月末時点で、79,887人います。そして、データは少し古いですが年齢層では60歳代が30.1%、70歳代が13.3%、80歳代が10.4%と、60歳以上の登録者数が53.8%を占めます。(参考:日本税理士会連合会実施の第6回税理士実態調査の結果による)。
最近はITやデジタルトランスフォーメーションなどの言葉も定着してきており、税理士業界でもITの知識は必須になってくると思われます。ITスキルがないと仕事ができないわけではないですが、ITスキルのあるなしで、仕事のスピードが大きく変わってくるようなイメージですね。
実際の税理士の仕事は、第一に税務申告書の作成や税務相談がありますが、その他に銀行融資のサポートや補助金申請のサポートなど直接税金とは関係がないものもあります。
(ただし、どのような事業をやるかは事務所ごとの特徴があり税金しかやらない、税金以外もメインでやるなどそれぞれの特徴があります)。
そのため、税理士事務所を選ぶ場合には自分はどのようなサービスを期待しているのか、相手はどのようなサービスを主として提供しているのかを検討する必要があります。
私の考える税理士像
私の考える税理士像は、経営者に寄り添い、どんな悩みも一緒に解決していけるパートナーでありたいと考えます。
具体的には、支援(サポート)業務に特化した事務所です。
経営の判断材料となる経営数字の報告、経営者の頭のなかにある事業計画の見える化、短期から長期にわたる資金繰り状況、バックオフィス業務の効率化などの財務面を中心としたサポートです。
税金の計算は、事業経営の一部分です。節税することが経営判断になっている会社に稀に遭遇しますが、納税額が多くなっても事業経営にはその方がベターという場合もあります。
未来に会社を存続させるためになにが必要なのか、今の経営の足腰はどのような状態なのかを客観視する必要があります。外部の立場からそのようなサポートができればと思っています。
また、最近はDXやデジタル化という言葉をよく聞きます。スマホが登場して、産業のゲームチェンジャーになったように、DX化の流れも仕事のやり方を大きく変える可能性があると考えます。税理士事務所としても、良いものはどんどん取り入れる姿勢で柔軟に対応していきたいと思っています。
まとめ
税理士業界の現状から、私の考える税理士像までを書きました。
税理士業も時代に合わせて変わってきた仕事と変わらない仕事があります。税務業務は基幹業務ですが、その他は事務所ごとに特性があります。
そのため、自社の考える方向性と近い税理士事務所を検討されることをおすすめします。